拘りの精米

拘りの精米

自社精米・ゆっくりと時間をかける理由 精米という作業は私達の酒造りの極めて重要な第一歩です。
当社は、醸造用精米機を備えています。
『ゆっくりと時間をかけて丁寧に精米する。』これは先代の拘りのひとつでもあります。

クオリティーを高めるために、丁寧に磨き、粒を揃えることが理想です。
この過程を疎かにすると、わずかな糠が米の表面の溝に残り雑味の原因となったり割れた米が多く混ざると、次の工程の洗米や浸漬で、米粒の水分量にバラツキが生じ、麹造りや発酵に影響します。

精米中は摩擦により酒米が熱を持つので、米の品温を下げながら行うため、時間を要します。
米粒が小さくなるにつれて、軟らかくもろくなるため砥石の回転数を下げながら、割れないようにゆっくりと徐々に仕上げていくために更に時間がかかります。

1回に精米する量はMAXで約1200kg。
普通酒用の米(コシヒカリ)であれば通常7~12時間、吟醸クラスの酒造好適米(五百万石)になると、13時間~20時間と、ほぼ1日がかりで磨き上げます。

削るといっても毎回同じ削り方をするわけではなく、その年の気候条件で収穫された米の状態から判断し、仕込む酒に生かせるように、それぞれの造りに合うベストの削り方を調整しています。