新たな試み

新たな試み

梅酒と夏みかん酒・誕生のストーリー これまで、180年を超えて清酒を造り続けてきた当蔵ですが、平成21年に新しいチャレンジを試み、地元の農産物を使って初めて梅酒のリキュールを造りました。

きっかけとなったのは、地元農業者の高齢化によって、管理が行き届かず、放置された梅の木が増えている現状を知り、これらの梅の実の有効活用を考えた時に、日本酒ベースの梅酒を造る事になりました。

勝浦商工会より、生産者農家を紹介頂き、国の地域資源活用事業をすすめられ、それまで国の支援制度には無縁でしたが、 新規事業に取り組む機会と捉えて、中小機構関東本部に相談しました。
専門家のアドバイスを受けつつ事業計画を策定し、平成21年11月に認定に至りました。

素材の持つ自然な味と香りを生かすべく、色々な酒をベースに試作したところ、純米大吟醸との相性が良く、高級感のある上品な味に出来上がりました。少量を商品化しテスト販売したところ、お客様から大変ご好評を得ました。
口コミで評判が広がっていき、梅酒のファンも定着し始めた頃、『甘さ控えめの梅酒もあればいいな』というご要望が増えたため、吟醸の辛口タイプの酒でさっぱりとしたバージョンで造ったところ、こちらも同様に好評を得ました。

地元の素材2

地域への貢献 この活動により、地元の梅が商品価値を持つこととなり、生産農家も潤い、梅の需要が増えたため、事業への参加農家のエリアも広がり徐々に増えて、結果的に、地元農園が綺麗に整備されるようになるなど、多少なりとも地域に貢献できました。

このように、梅酒のリキュールの製品化に成功し、成果を得たので、その他の地元の未利用資源の有効活用が出来ないかと、第2弾として夏みかんのリキュールが誕生し、同様に認定を頂きました。

地元の素材3

手づくりの拘り 梅酒は、一粒づつ丁寧にヘタ取りし、夏みかんは特有の苦味を抑えるために実の部分だけを使用するため、一房ずつ甘皮を手で剥くなど、丁寧な下処理を行い、手間を掛けた分味に反映し、そのことが高い評価につながっております。

味はもとより、手造りで素材の持ち味を最大限に生かすべく、無香料・無着色の拘りも、皆様に評価される大きな理由の1つです。